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ART TAIPEI 2024

2024年10月25日(金)〜10月28日(月)
台北ワールドトレードセンター

出展作家
坂口寛敏、大西晃生、西川由里子、エリック・ペルティエ

大西 晃生 / Akio ONISHI
西川 由里子 / Yuriko NISHIKAWA
坂口 寛敏 / Hirotoshi SAKAGUCHI

GALLERY KTO Booth No.J05

台湾アートギャラリー協会(TAGA)が主催する「ART TAIPEI 2024」が、10月25日から28日まで台北世界貿易センター1号館で開催されます。ART TAIPEIは、毎年10月に台北で開催されるアートフェスティバルで、アジア太平洋地域における国際的なアート交流の重要なプラットフォームでもあります。
GALLERY KTOは初出展となり、「New Japanese Still Life」をテーマに4名の作家が作品を発表します。

SVIP Preview
2024/10/24 (Thu) 12:00-21:00

VIP Preview
2024/10/24 (Thu) 15:00-21:00
2024/10/25 (Fri) 11:00-14:00

Public Opening
2024/10/25 (Fri) 14:00-19:00
2024/10/26 (Sat) 11:00-19:00
2024/10/27 (Sun) 11:00-19:00
2024/10/28 (Mon) 11:00-18:00

会場:台北ワールドトレードセンター
Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1
No.5, Sec. 5, Xinyi Rd., Xinyi Dist., Taipei City 110, Taiwan


GALLERY KTOは、若手所属作家で今年8月に台湾・高雄で個展を開催する大西晃生、同じく所属作家で国内各所で展示を行い人気のある西川由里子、40年以上のキャリアがある坂口寛敏、そしてカナダ出身の芸術家エリック・ペルティエの計4名の作品を、「ART TAIPEI 2024」に出品する。出品作品は、主に絵画と写真であり、平面作品から構成される。そして、本展示コンセプトは「New Japanese Still Life」だ。日本を拠点に活動する上のアーティストたちは、欧米の芸術や日本独自の文化、さらに現代社会とどのように向き合い、それらを制作に活かしてきたのだろうか。「Still Life」をキーワードに、この問いに対する応答する作品群を選出・出品する。出展スペースの広さは、30㎡であり、本アートフェアの「Flash」というセクションに初参加する。

1996年生まれの大西晃生はこれまで、匿名的な顔を紙に印刷し、それを皺くちゃにして像を描き出す作品によって、自己と他者/現実と虚構の関係性を批評的に問うてきた。国際的な評価も高く、中国の北京や台湾の台北で展示歴がある大西は、インターネット上で無数に目にする人物像や自然界の枯れゆく植物の「現実/虚構」の両義性に注目している。大西と同世代の西川由里子は、瓶と林檎という静物を描き続けてきたアーティストだ。西川の作品を特徴づけるのは、空間の表現だ。ほんらい不可視の空間や光が、彼女独自の色彩表現や素材の使用によって見事に表和されているのだ。ヨーロッパのクラシカルな絵画を研究すると同時に、日本的な染めの技法が採用されている点も西川にユニークな素材の使用法と言えるだろう。坂口寛敏は、「Space of Pascal」シリーズを発表する。坂口は、1976年に当時の西ドイツに渡り、同国にて本格的な芸術教育を受け、1980年代中頃から日本を拠点に本格的な作家活動を始めた。今回展示するシリーズは、麻布をバーナーで燃やすところから出発する。抽象的な画面でありながら、どこか静物=草原を想起させる坂口作品は、新たな日本の抽象画であり、静物画とも言える。最後に1974年生まれのエリック・ペルティエを紹介する。ペルティエは、カナダ出身の芸術家で、これまで日本を中心にイタリアやフランスでも作品を展示してきた。彼は15年間の日本住んでおり、日本文化を批評的に見つめている。今回出品されるのは、写真作品であるが、写真に写る世界はペルティエが独自に構築したものだ。厳格な構図を採用したジャポニズムが、現代の「still life」として現れているのだ。

以上、GALLERY KTOは、世代や性別、さらに出身地や教育環境が異なる多様な作家たちを展示する。ただし、展示コンセプトは明確だ。「New Japanese Still Life」である。静物画という、古典的でありながらいまだ多くの人々の関心を惹いてやまないジャンルを、現代的かつ日本的にアップデートする展示となることだろう。

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